朝廷の重要な官職を独占した名門貴族「摂家」と「清華家」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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朝廷の重要な官職を独占した名門貴族「摂家」と「清華家」

現代に続く名家・名門の名字と家紋①

<摂家の家紋>

●近衛家「近衛牡丹」
「枕草子」に、名おそろしきもの“ほうたん”と書かれた牡丹。鎌倉時代前期の「大要抄」に、近衛家の牛車の紋は《牡丹》とある。

近衛家「近衛牡丹」

●鷹司家「鷹司牡丹」
 近衛牡丹より、中央の牡丹花が上から見た絵柄に近く、丸くて花弁が多い意匠。江戸時代になって菊紋、桐紋に次ぐ権威を持った。

鷹司家「鷹司牡丹」

●九条家「九条下がり藤」
 源頼朝の信任を得た“最後の関白”藤原兼実(かねざね)に続く九条家。下がり藤で花房が向かい合い、蔓が巻きあがった意匠だ。

九条家「九条下がり藤」

●二条家「二条下がり藤」
 九条藤と異なり、紋の上部に三枚の藤の葉がある。藤の花房もやや小振りになっていて、中央の蔓は巻き上がらずに下がっている。

二条家「二条下がり藤」

●一条家「一条下がり藤」
 二条家の祖・良実(よしざね)の弟・実経(さねつね)が起こした一条家。三枚の葉を持たないが、その分、一つずつの花が大きい。

一条家「一条下がり藤」
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